今月のキーポイント
2012年度診療報酬改定の意図するもの―[1]外来診療編
『社会保障と税の一体改革』の議論が色濃く反映、地域医療全体の機能分化と再編を誘導
「2012年診療報酬改定」の全貌が明らかになった。今回の改定は2000年に公的介護保険制度が導入されてから二度目となる介護報酬との同時改定となり、「医療と介護の役割分担と連携」という点で、非常に興味深い改定となった。 ・・・もっと見る
【事例研究レポート】病院による在宅療養支援診療所のサテライト展開
病院が経営主体で運営することにより、医療機関・患者の「選択肢」が拡がっていく
目前に控えた2012年度診療報酬・介護報酬同時改定の概要が、徐々に明らかになりつつある。次回改定で注目すべきポイントとして、地域におけるネットワーク強化の観点から、在宅医療に対する拡充評価が推し進められる見込みだ。 ・・・もっと見る
認知症地域連携パスの行方
「一方向型」から、双方向の「循環型」へ、疾患ごとに動き出した地域連携パス
厚生労働省は地域連携パスを巡る評価として、最初に2006年診療報酬改定で、熊本市地域でいくつかの医療機関が採用していた地域連携パスをモデルに、「地域連携診療計画管理料」(900点)と「地域連携診療計画退院時指導料」(600点)を新設。 ・・・もっと見る
【医療フォーラム・レポート】中医協委員5名が同時改定に向けての議論
次回改定は2025年大改定への助走か!?
民主党参議院議員で医師の梅村聡氏が主催する医療政策研究会は9月23日、現役の中医協委員5名を講師として迎えた「医療フォーラムIN大阪~2012年 診療報酬改定に向けて」を開催した。 ・・・もっと見る
医療ツーリズムの胎動とその課題
まだ十分ではない医療機関のインフラ整備 「医療の平等性」原則が本格進出のネックに
地方自治体や大学病院、あるいは民間の医療機関等の中で、積極的に医療ツーリズムを推進しようとする動きが活発化してきた。特に経済産業省は拡大に向けて、海外からの患者受け入れを支援する新会社を本年度中に官民出資で設立するという新聞報道もあった。 ・・・もっと見る
医療機関のメンタルヘルスケアへの取り組み
欠かせない専門家によるメンタル・サポート体制、「退職の連鎖」を防止するストレスのない環境づくり
近年、過重労働によりメンタル不調を訴える医療従事者からの相談はもとより、過労死や過労自殺に関する遺族からの問い合わせが増えてきつつある。 ・・・もっと見る
多様化の様相強める病院第三者評価・審査事業
NPOレベルでの特色ある認証・評価に着目、第三者評価も「総論」から「各論」の時代へ
米国のJCAHOに倣って1995年に病院の第三者評価機関として設立され、97年より病院機能評価事業を実施している公益財団法人日本医療機能評価機構(JCQHC)は、2011年で16年目を迎えた。 ・・・もっと見る
病院経営に「活力」を与えるフードサービス部門の創意・工夫
フードサービス部門が「食」の付加価値を創出 病院経営の活性化やステータス向上にも貢献
ホテルの世界では、レストランで提供される「食」が最大のセールスポイントであり、総料理長の役割や権限が特段に大きい。しかし、病院では管理栄養士がそうした要職を担うという話はあまり聞いたことがない。 ・・・もっと見る
消費税が増税された場合、医療経営への影響は?
医療崩壊を招きかねない消費税増税 「損税」問題の解消に緊急の対応を!
筆者も理事の末席を汚している『NPO法人 公的病院を良くする会』では、消費税が増税された場合の医業経営への影響を懸念し、10年10月に「消費税」をテーマにした医業経営セミナーを開催し、多くの病医院関係者の関心を集めた。 ・・・もっと見る
病院アドミニストレーターの養成
病院独自の本格的な経営管理「人財」の養成、事務系職員のキャリア・パス確立を目指す
病院の人材育成は「定着」があってこそ成り立つものだが、人材の定着もコンピテンシーをベースとした教育・育成システムなしには不可能な時代となっている。 ・・・もっと見る