今月のキーポイント
骨太方針2023
歳出改革は“玉虫色”、トリプル改定の報酬増は少子化対策絡みで不透明に
2024年度のトリプル改定への対応について、どのような書きぶりになるかが焦点の一つとなっていた「骨太方針2023」。歳出改革は全般に玉虫色の記載にとどまり、報酬の引き上げを求める医療・介護業界と財務当局との攻防は、年末の2024年度予算編成に向けて激しさを増しそうだ。 ・・・もっと見る
介護・障害福祉サービス等報酬改定
介護は2024年1月に改定案を答申、障害福祉は2月に改定案を取りまとめ
2024年度には診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬のトリプル改定が控えている。医療計画、介護保険事業計画も見直される節目となることから、医療と介護の連携強化はもちろんのこと、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に向け、医療・障害福祉・介護の連携も重要なポイントになる。 ・・・もっと見る
春の建議
次期改定における「引き上げの必要性」は慎重に議論を。介護はアウトカム指標の重視へ
医療・介護の給付費は大幅に増加しており、持続可能な状況とは言い難い。2024年度の報酬改定に向けては引き上げの必要性を慎重に議論すべき-。コロナ対策で低下した財政余力の回復に向けて、財政制度等審議会の「春の建議」では、業界側が賃上げの原資として求めている報酬の大幅増を強くけん制している。 ・・・もっと見る
2024年度診療報酬改定
救急医療の評価は三次に偏重、高齢者対応の体制確保も含めて二次の拡充を
団塊の世代がすべて75歳以上となり、地域医療構想や地域包括ケアシステムの目標年度ともなっている2025年。その節目に向けて最後となる2024年度の診療報酬改定は、より重要性を増す。二次救急の評価拡充など、中央社会保険医療協議会・総会での議論が始まっている。 ・・・もっと見る
2024年度介護報酬改定
「感染対策向上加算」同様の仕組みが必要。認知症は生活背景等の共有促進へ
2024年度は、2025年までの地域包括ケアシステム構築を目前に、6年に一度の診療報酬と介護報酬の同時改定が行われる節目の年となる。厚生労働省は中医協と介護給付費分科会の意見交換会を開き、あらかじめ重要な論点のすり合わせを行っている。 ・・・もっと見る
サイバーセキュリティ
省令改正で管理者の順守事項に 意識改革を図り「責任分界」の明確化も
6月頃から始まる病院への立入検査でサイバーセキュリティ確保のための取組状況、特に「管理者の順守事項」への対応が確認される。医療法施行規則の改正により、管理者にはガイドラインに沿った必要な措置を講じることが求められるようになっている。 ・・・もっと見る
新型コロナ診療報酬特例
オンライン診療の特例は7月末で終了。継続には「コスト」がハードルに?
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に変更されたことを受け、電話・オンライン診療の特例は7月末で終了する。8月以降は本則の診療に戻ることになるが、病院・診療所の6割に実施する意向がないとの状況も明らかになっている。 ・・・もっと見る
介護ロボットの活用状況
見守り支援機器は入所・泊まり・居住系で3割 職員の負担減に期待通りの効果
見守り支援機器などの介護ロボットはコストの面から導入が進んでいないものの、導入している施設・事業所では、その目的と理由に一致した効果を感じている―。厚生労働省の調査研究から、こうした現場での活用状況が明らかになった。 ・・・もっと見る
2022年度改定結果検証調査
リフィル処方の浸透は「患者希望」がカギ。バイオ後続品は医師への周知も
リフィル処方箋は診療所で発行が増えているものの、まだ制度の周知徹底が不十分である。バイオ後続品は加算の拡充で病院医師の使用件数は増えたが、患者の認知度は低い-。2022年度診療報酬改定の結果を検証した厚生労働省の調査で、こうした状況が明らかになった。 ・・・もっと見る
コロナ5類移行
診療報酬特例は縮小し継続、今夏に再検証 入院は3段体制で全病院対応へ
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5月8日に2類から5類に変更されることに伴い、診療報酬特例や病床確保料などの医療機関への支援も見直しが行われる。当面は縮小しながら継続し、今夏に感染状況や医療体制の状況を見極める。 ・・・もっと見る